
現在ボクがFF14で使っているミコッテのPunish Linkageは、FF11でのプレイヤーキャラクター、ミスラのPunishを源流として生まれました。
そんなボクの前世とも言えるPunishは実は元々倉庫キャラの一人にすぎず、メインとしてはガルカの吟遊詩人を使っていました。
闇の王を倒し、ジラートの謎に迫り、神の器を破壊した頃、物語に一区切りついたところで、なんだか先が見えなくなってしまいました。飽きたとか引退とかネガティブなものからくるのではない説明しづらい心情。
自分の中で詩人ガルカはもう完成してしまって、他のジョブを上げる気持ちがまるで持てなくなったのです。
ログインしてもモグハウスでぼーっとする日々、誘われれば出ていくけれど積極的に何かをすることもない。
そしてある日はたと思い至りました。そうだ、転生の旅に出よう。
ガルカには死期を悟ると転生の旅に出て、やがて新たなガルカの子として転生して戻ってくるという設定がありました。
ボクの思いつきをシステム的にぶっちゃけてしまえば「キャラ削除」というだけの事ですが、転生の旅に出るというこの考えはとても良いものに思えました。
最期の地は流砂洞にしよう。
かつてガルカの都があった場所。あそこには、当時ガルカが描いた壁画があったはず。
そう決めて流砂洞へと走るうち、アンティカ相手に戦うパーティの姿が目に入りました。
レベル上げ中と思しきパーティですが、どうもアンティカの数が多すぎる。リンクしたのか絡まれたのか、そのままでは間違いなく全滅するであろう戦力差に見えました。
乗っていたのはレンタルチョコボだったので、降りてしまえばそこからは徒歩になります。けれど急ぐ旅でもなし、それもまた良いかとチョコボを降り、占有権のないアンティカ達にララバイをかけて一体ずつ仕留めていきました。
パーティの戦闘が安定するのを確認してその場をあとにし、目的地を目指していると先程のパーティメンバーのシャウトが聞こえました。
THANK YOU! GREAT BARD!
(ありがとう!偉大な吟遊詩人よ!)
ああ、本当にこの最期は悪くない。
そうして目的の流砂洞、古代ガルカの壁画を前にログアウトして、詩人ガルカのデータを削除したのでした。
いろんなオンラインゲームをプレイして、今はFF14を主軸にしているボクですが、この出来事は本当に印象深く、深く心に刻まれたかけがえのないエピソードです。
本日2022年5月16日をもってFINAL FANTASY XIが20周年を迎えたそうです。おめでとうございます。
いつまでも心に残る世界を作り、今も続けてくれてありがとうございます!
ところでウェルカムバックキャンペーンで久しぶりにログインしたら、偶然が重なって十数年接点が途切れていたフレと再会するという奇跡を体験しました。
新たなエピソードがまたひとつ。